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2005-12-03 [長年日記]

[comp] ホストが落ちたときの言い訳

はいはいメモメモ(激ぉ

[comp] Firefox で flash をダウンロード

メモメモ. ちなみに IE の場合はキャッシュに残っている.FLASH MANIA とかで吸い出せたはず.

[misc] 近況

師走ですな.だからというわけではないですが,微妙に忙しくなってきてます.自分の傷口をつつくような仕事がしばらく続きます (あーやだやだ).ここの更新頻度もやや低めになってますんで,低利得アンテナで受信お願いします(ぉ
autumn
先週末のあの濃密な時間と怒涛の情報量を経験してしばらくは,なんか感覚がおかしくなってました.情報に飢えてたというか….ああネット中毒ってこういうのか,とかふと思った(ぉ
ちなみに,1 ヵ月くらい前からちらちら読んで自分の仕事の参考にしていた論文の後半が,偶然にも探査機はやぶさの attitude control に関するものだと,つい数日前に知りました(遅.MUSES-C の文字とサンプラホーンの図に気がついた瞬間,椅子からころげ落ちそうになったさwwww.ドッキリカメラですかこれは.
あ,それからですね,ついでですが年末年始のご挨拶は失礼させて頂きます.
dog
ということでよろしくです>各位

2005-12-04 [長年日記]

[space] 月をなめるな

就活のグループディスカッションで…という話.けっこう有名な話らしいのだけど,今まで知らなかった. なんなのだろう,これは,想像力の欠如以前の問題というか,なんかとんでもないことになってきている希ガス.

[misc] 「フォー!」フレーズ解析

オクターブ跳躍,フォーーー!!

[misc] まだ忘年会ではない

なんか突然某飲み@炉ぶた屋. 忘年会かと思ったら,まだ忘年会じゃないらしいww.忘年会はいつなんですかね??

いろいろ盛り上がったが,なんか印象にのこったひとこと.「キター」とか「さいたまさいたま〜」とか 2ch 語を連発してる知人を指して,別の知人が
「あそこに半角の人がいる〜…」
なるほど…(ぉ

2005-12-12 [長年日記]

[misc] 科学者のイメージ

「理科大好きでも科学者イヤ 中3男子56%・女子81%」だそうだ.
ROSEの予備調査で各国の子どもたちに科学者の絵を描いてもらったところ、日本の子どもはマニアックで暗いイメージの科学者を描く傾向が強かった。小川教授は「科学者が身の回りで普通に生活している現実味のある存在として見えていないからではないか」と話している。
いやー正直言って自分が子供だった頃も,科学は好きだったけど科学者って全然魅力感じなかった.まさかサラリーマンや公務員にふつーに科学者がいるとは想像もしなかった.科学者っていうとアレだ,ドリフのコントにあるような,白衣にもじゃもじゃ頭のいかれたじいちゃん (なぜか「博士」と呼ばれている) が「世紀の大発明じゃ!」とか叫んで (そもそも「〜じゃ」って言い方する老人に私は出会ったことがないんですけど),助手 (この世界ではなぜか助手より博士のほうがエライのだ) が実験手伝ってるうちになんか薬品大爆発して髪の毛チリチリ,みたいなイメージですよ.言いすぎか(ぉ

アニメや漫画の「博士」の影響なんだろうか.それは大きいと思う.アニメや漫画の博士は,世界を救うヒーローと同程度に非現実的な存在だ.だけど,どうも科学教育の啓蒙メディア (子供向け科学雑誌,科学漫画,大学や官公庁や理系企業の各種広報) 自体にも,この間違った博士像がはびこってる気がするのだ.本来の科学者 (というか研究者) が働いている大学や研究所でさえ,「博士と助手」が案内役のパンフレットがけっこうあったりする.誤解を助長してる気もするんだよね.

まあステレオタイプとして進行役にしやすいし,こういう科学者像に夢を持っている子供達もいるんだろうし,存在を否定はしないけどさ,もう少し真実に近い科学者像 (というか「研究者像」といったほうがよいのかも) をなんとか認識してもらえないだろうか.海外の子供達はどういう科学者像を持ってるのかも気になる.

と同時にプログラマに対するたいへんな誤解 [2005-04-16] も何とかしたいなwww.

[misc] 忘年会

某忘年会@FONDA DE LA MADRUGADA. うーむ.チーズが嫌いな約 1 名と胃の調子が悪い約 1 名にはちょっと酷だったかも知れないですねえ…(激ぉ

2005-12-13 [長年日記]

[space][comp] 宇宙開発におけるソフトウェアバグ

FORTRAN のバグでロケットが落ちたとかいう話は,宇宙開発ネタとしてもマネタとしてもけっこう有名だけど,間違って覚えちゃってる人もけっこう多いんじゃなかろうか.

「DO 3 I=1,3」を「DO 3 I=1.3」と入力してしまったのは Mariner 1 じゃなくて Mercury のほうだし,このバグのせいで別に問題は起きなかった.バグのせいで指令破壊された Mariner 1 のほうはというと,抜け落ちてたのは「ハイフン」じゃなくて「バー」 (\bar) だよね. なんと,そもそも NASA のサイトの説明が間違ってるらしいw.
それを受けてか,的川先生も「轟きは夢をのせて―喜・怒・哀・楽の宇宙日記」

以後アメリカはこれを "infamous hyphen (悪魔のハイフン)" と呼んで,ソフトウェアの軽視が致命傷になるという戒めとしたのでした.
として紹介していたけど,そもそも "infamous hyphen" でぐぐっても 3 件しかヒットしなかったよ….

ちなみに私が最初にこのネタを知ったのは,「エキスパート C プログラミング―知られざる C の深層」だったのだけど この本にはちゃんと正しい内容が書いてあった.さすがだな.えらい.さらにこの本に
Hill, Gladwyn, "For Want of Hyphen Venus Rocket is Lost," New York Times, July 28, 1962.
という参考文献が挙がっているので,1962 年発行のこの記事がハイフン誤解の元凶だった可能性は十分にある.

さて,今ならこの Mariner 1 と Mercury の 2 つのバグに加えて,第 3 のバグも永く記憶されるべきだろう.1999 年に Mars Climate Orbiter が火星を目前にして失われたのは,ヤード・ポンド法とメートル法の取り違えによ るソフトウェアミスだった (1 ニュートンは 0.22 ポンド.この場合エンジン推力が 22% になり軌道投入ができなかった).だーかーらーいい加減メートル法使えよってあれほど言ってるだろwwwとか思うと同時に,「プログラムは思った通りには動かない.作った通りに動く」という諺を思いだし,ソフトウェアの律義さに涙がでる.

追記: 以下のサイトに,上記の NY Times の参考文献記事からの抜粋が載ってますね.
The hyphen, a spokesman for the laboratory explained, was a symbol that should have been fed into a computer, along with a mass of other coded mathematical instructions.
さらに,G. J. Meyer 氏のガセビア記述も引用したうえで,ソースがないことを指摘しています.ただ,FORTRAN の DO 文バグが Mercury 計画に実在したという事実までは思い至らなかったらしく,都市伝説かなんかかと思っているふしがあります.

関連記事: 宇宙開発をめぐる噂の真相シリーズ
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2005-12-16 [長年日記]

[space] はやぶさミッション

この 1 ヵ月はやぶさのおかげでまったく仕事になりませんでしたが(激ぉ,いざ記事を書いてみようとすると言葉が出て来ない.あまりにいろんなことがありすぎて,まだ自分の中で整理できてないらしい (忙しくてじっくり考えをまとめる暇がないってのもあるけど).

とりあえず,はやぶさ構想を初めて知った時の衝撃を打ち上げ時の blog [2003-05-09] から引用してみる.
えー,ロケットが打ち上がったのでこのページも更新されると思っている人がいるようですがw,期待に応えて更新です.でも,忙しいんですけどね.そのわりに,2 時間くらいだべってしまいましたが.
今回打ち上げた衛星は,小惑星に着陸して,サンプルを採取してまた地球に帰って来るという,とんでもない代物で,ほんまにそんなことができるんかいな! というか,そんなことができるんなら今までの NASDA の衛星のへぼさは何だったんだ,と思わずにいられません.サンプル採取の原理がまた技術屋としてはめちゃ面白くて,いいなあ,これやってる人達楽しそう…とか思ったり.他にも電気推進とか,小惑星上ではほぼ完全な自律制御だとか,すごいことになっているのですが,打ち上げは混みすぎてつながらなくて残念.しかしリフトオフの瞬間,カメラに伝播した衝撃は今までに見たことがなかったもので,カウントする人の声も NASDA と違って素人っぽくて,よかったです.ISAS,面白い.
前も載せたっけ [2005-02-27].当時は blog を広く公開してなかったのでなんかひどいこと書いてるな(激ぉ,NASDA にケンカを売ってるつもりはないのですが…TM.冒頭の一文は,当時ロケットの打ち上げごとに blog を更新していたことによるもの.内之浦からの久々の打ち上げは何だか新鮮で,その時の「ISAS,面白い」という印象は今でも消えていない.

ともかく,語るべき言葉が出て来たら,いずれまた何か書きたいと思います.
「はやぶさ flash」はマジで泣けました. 「はやぶさまとめ」Wiki も一応リンクしておこう.

2005-12-18 [長年日記]

[science] a^b = b^a の有理数解

先月,「a^b = b^a を満たす有理数解の条件は?」という問題を紹介した [2005-11-9].問題提起だけして (元々はある高名な先生から出された問題) ほったらかしてたのだが(ぉ,数日後,KND さんという方から丁寧な解答を頂いた.

何回かメールのやりとりの後に,その解答をここに転載してよいかお聞きしたところ,快諾して下さったので,ここに載せる次第.…って,あれからもう 1 ヵ月近く経ってしまいました(激ぉ.遅くなって申し訳ないです.

厳密な証明は意外と厄介だったり.ちなみに,N が 1 の時が 2^4=4^2 に相当しますね.
有理数解は
 
  (a, b) = ( ((N+1)/N)^N, ((N+1)/N)^{N+1} )  (N: 整数、N≠0,-1)
 
に限る.
(証明)
 
a = 0 または b = 0 の場合は明らかに a^b≠b^a であることから
a, b≠0 である。
 
b/a =: R と置くと、a と b が有理数であることから R も有理数
であり、R≠0,1。また、「a^b = b^a」より「b = a^R」であること
が、R の定義より「b = Ra」であることがそれぞれわかり、
 
  a(a^{R-1}-R) = 0
 
が導かれる。a≠0 より、a と b は以下のように定まる。
 
  a = R^{1/(R-1)}, b = Ra = R^{1+1/(R-1)} = R^{R/(R-1)}
 
N := 1/(R-1)(≠0,-1)が整数であれば a = R^N と b = R^{N+1}
は有理数。このときは R = (N+1)/N であり、R が有理数だという
条件にも反していない。したがって
 
  (a, b) = ( ((N+1)/N)^N, ((N+1)/N)^{N+1} )
 
は a^b = b^a の有理数解を与えている。
 
次に、1/(R-1) が整数でなく、a = R^{1/(R-1)} が有理数になるよ
うな有理数 R が存在すると仮定する。以下、この仮定から矛盾を
導き出す。
 
1/(R-1) は有理数なので、1/(R-1) が 1/m の整数倍となるように
2 以上の整数 m をとることができる。そのような m のうちで最小
のものを M とする。
 
1/(R-1) =: n/M とすると、M の最小性より gcd(n, M) = 1 であり、
R = (M+n)/n。このとき、a = R^{n/M} が有理数になるのは R^{1/M}
が有理数のときに限る。実際、n>0 のときは a = ((M+n)/n)^{n/M}
を既約な整数比表現 S/U と表記すると、(M+n)^n/n^n = S^M/U^M で、
両辺の分母も分子も整数の nM 乗である。(M+n)^n/n^n =: s^{nM}/u^{nM}、
つまり (M+n)/n =: s^M/u^M と置くと
 
  R^{1/M} = ((M+n)/n)^{1/M} = (s^M/u^M)^{1/M} = s/u
 
であり、R^{1/M} が有理数であることが導かれる。n<0 のときは
a = (|n|/(|n|-M))^{|n|/M} を既約な整数比表現 S/U と表記する
ことで同様に R^{1/M} が有理数であることが導かれる。したがっ
て、
 
  R := s^M/u^M  (s と u は整数、u>1、gcd(s, u) = 1)
 
と置くことができる。このとき、1/(R-1) = u^M/(s^M-u^M) である。
gcd(u^M, s^M-u^M) = 1 であることから、u^M/(s^M-u^M) は既約な
整数比表現になっている。一方、1/(R-1) = n/M の右辺も既約な整
数比表現で M>0 であることから、|s^M-u^M| = M であることが導
かれる。
 
しかし、以下のように |s^M-u^M|>M であることが示せる。つまり、
1/(R-1) が整数でなく、a = R^{1/(R-1)} が有理数になるような有
理数 R は存在しない。
 
(1) |R|>1 のとき: |s|>u であることから
 
  |s^M - u^M| ≧ |s|^M - u^M
              = (|s|-u)(|s|^{M-1} + |s|^{M-2}u + |s|^{M-3}u^2 + ...
                               + |s|^2u^{M-3} + |s|u^{M-2} + u^{M-1}) 
              > 1×(u^{M-1}×M) ≧ M
 
が成立する。
 
(2) 0<|R|<1 のとき: 0<|s|<u であることから
 
  |s^M - u^M| = |u^M - s^M|
              ≧ u^M - |s|^M
              = (u-|s|)(u^{M-1} + u^{M-2}|s| + u^{M-3}|s|^2 + ...
                             + u^2|s|^{M-3} + u|s|^{M-2} + |s|^{M-1})
              > 1×(|s|^{M-1}×M) ≧ M
 
が成立する。
Q.E.D.
(補足) 有理数 r に対して r = x/y = X/Y という 2 つの既約な整数比
表現がある(つまり gcd(x, y) = gcd(X, Y) = 1)なら、|x| = |X| 
かつ |y| = |Y|.
そうだ,せっかくはてなにミラーがあるんだから,TeX 記法でも書いておこう.以下の記述は,tDiary だとわけわかめなことになってるはず.mime TeX で整形された文書はここらへんの下の方参照.

有理数解は [tex:(a, b) = \left( \left(\frac{N+1}{N}\right)^N, \left(\frac{N+1}{N}\right)^{N+1} \right)] ([tex:N]: 整数、[tex:N \neq 0,-1]) に限る. (証明) a = 0 または b = 0 の場合は明らかに [tex:a^b \neq b^a] であることから [tex:a, b \neq 0] である。 [tex:b/a = R] と置くと、a と b が有理数であることから R も有理数であり、[tex:R \neq 0,1]。また、「[tex:a^b = b^a]」より「[tex:b = a^R]」であることが、R の定義より「b = Ra」であることがそれぞれわかり、 [tex:a\left(a^{R-1}-R\right) = 0] が導かれる。[tex:a \neq 0] より、a と b は以下のように定まる。 [tex:a = R^{\frac{1}{R-1}}, b = Ra = R^{1+\frac{1}{R-1}} = R^{\frac{R}{R-1}}] [tex:N =frac{1}{R-1} ( \neq 0,-1)] が整数であれば [tex:a = R^N] と [tex:b = R^{N+1}] は有理数。このときは [tex:R = \frac{N+1}{N}] であり、R が有理数だという条件にも反していない。したがって [tex:(a, b) = \left( \left(\frac{N+1}{N}\right)^N, \left(\frac{N+1}{N}\right)^{N+1} \right)] は [tex:a^b = b^a] の有理数解を与えている。 次に、[tex:\frac{1}{R-1}] が整数でなく、[tex:a = R^{\frac{1}{R-1}}] が有理数になるような有理数 R が存在すると仮定する。以下、この仮定から矛盾を導き出す。 [tex:\frac{1}{R-1}] は有理数なので、[tex:\frac{1}{R-1}] が [tex:\frac{1}{m}] の整数倍となるように2 以上の整数 m をとることができる。そのような m のうちで最小のものを M とする。 [tex:\frac{1}{R-1} = \frac{n}{M}] とすると、M の最小性より gcd(n, M) = 1 であり、[tex:R = \frac{M+n}{n}]。このとき、[tex:a = R^{\frac{n}{M}}] が有理数になるのは [tex:R^{\frac{1}{M}}] が有理数のときに限る。実際、[tex:n \gt 0] のときは [tex:a = \left(\frac{M+n}{n}\right)^{\frac{n}{M}}] を既約な整数比表現 [tex:\frac{S}{U}] と表記すると、[tex:\frac{(M+n)^n}{n^n} = \frac{S^M}{U^M}] で、両辺の分母も分子も整数の nM 乗である。[tex:\frac{(M+n)^n}{n^n} = \frac{s^{nM}}{u^{nM}}]、つまり [tex:\frac{(M+n}{n} = \frac{s^M}{u^M}] と置くと [tex:R^{\frac{1}{M}} = \left(\frac{M+n}{n}\right)^{\frac{1}{M}} = \left(\frac{s^M}{u^M}\right)^{\frac{1}{M}} = \frac{s}{u}] であり、[tex:R^{\frac{1}{M}}] が有理数であることが導かれる。[tex:n \lt 0] のときは [tex:a = \left(\frac{|n|}{|n|-M\right)^{\frac{|n|}{M}}] を既約な整数比表現 \frac{S}{U}] と表記することで同様に [tex:R^{\frac{1}{M}}] が有理数であることが導かれる。したがって、 [tex:R = \frac{s^M}{u^M}] (s と u は整数、[tex:u \gt 1]、gcd(s, u) = 1) と置くことができる。このとき、[tex:\frac{1}{R-1} = \frac{u^M}{s^M-u^M}] である。gcd([tex:u^M], [tex:s^M-u^M]) = 1 であることから、[tex:\frac{u^M}{s^M-u^M}] は既約な整数比表現になっている。一方、[tex:\frac{1}{R-1} = \frac{n}{M}] の右辺も既約な整数比表現で [tex:M \lt 0] であることから、[tex:|s^M-u^M| = M] であることが導かれる。 しかし、以下のように [tex:|s^M-u^M| \gt M] であることが示せる。つまり、[tex:\frac{1}{R-1}] が整数でなく、[tex:a = R^{\frac{1}{R-1}}] が有理数になるような有理数 R は存在しない。 (1) [tex:|R| \gt 1] のとき: [tex:|s| \gt u] であることから [tex:|s^M - u^M| \geq |s|^M - u^M] [tex:= (|s|-u)\left(|s|^{M-1} + |s|^{M-2}u + |s|^{M-3}u^2 + \dots] [tex:+ |s|^2u^{M-3} + |s|u^{M-2} + u^{M-1}\right) ] [tex:\lt 1 \times (u^{M-1} \times M) \geq M] が成立する。 (2) [tex:0 \lt |R| \lt 1] のとき: [tex:0 \lt |s| \lt u] であることから [tex:|s^M - u^M| = |u^M - s^M|] [tex:\geq u^M - |s|^M] [tex:= (u-|s|)\left(u^{M-1} + u^{M-2}|s| + u^{M-3}|s|^2 + \dots [tex:+ u^2|s|^{M-3} + u|s|^{M-2} + |s|^{M-1}\right)] [tex:\gt 1 \times (|s|^{M-1} \times M) \geq M] が成立する。 Q.E.D. (補足) 有理数 r に対して r = x/y = X/Y という 2 つの既約な整数比 表現がある(つまり gcd(x, y) = gcd(X, Y) = 1)なら、|x| = |X| かつ |y| = |Y|.

[misc] アネハネハ♪

やべー頭から離れん(激ぉ
本日のツッコミ(全2件) [ ツッコミ | permalink | trackback ]

* KND [「自明でない(a≠b のときの)」有理数解、ですね。証明が必要なのは a≠b のときだというのは当たり前ですけど、こ..]

* nao [あ,そういうことになります.a=b は自明なので抜きですね.明記するのを忘れておりました・・・.スミマセン.]


2005-12-19 [長年日記]

[comp] Tanenbaum のところに変なインタビューが

なんだかなあ….
Tanenbaum は高校でディベート部だったらしいが,論破のしかたはさすがと思う.なんと Linus を擁護してるが (!),Linux はこきおろしてますww マイクロカーネルとモノリシックカーネルの話がまた出て来るところがやっぱり Tanenbaum.昔 OS 本を読んだけどだいぶ忘れてしまったなあ….

ちなみに Zaurus の Linux は実はマイクロカーネルらしい,という話を当時聞いたような気が….(マイクロカーネル XTAL の一プロセスとして zxLinux が動いているらしい). これは昔の Zaurus の話で,最近のは OpenPDA になってしまったから違うと思われ.

[misc] 師走の意味

今年から「先生」になった某氏のことば.
師走の「先生が走る」って,本業で忙しいんじゃなくて,雑用で忙しいってことだったのかー!!

[misc] 忘年会

某忘年会@昌屋. 始まったのが 20:20 くらい.遅っ….食材は旨かった.

2005-12-21 [長年日記]

[misc] セーフモード体験

昨晩,倒れますた(激ぉ
脳貧血かなんかだと思う.脳貧血で倒れたことは今までに何回かあったんだが,意識を失った (しかも 2 回) のは生まれて初めてだったりw.なかなか貴重な体験をしますた.

終電で「あーくそー何か具合悪りぃなあ…」とか思ってたんだが,電車降りて 2,3 歩歩いて,あ,うまく歩けないぞ,姿勢制御できないぞ,とか思ったあたりでいったん意識を失ったらしい.ホーム中央の柱に思いっきりぶつかって倒れたらしい.多分意識消えてたのは数秒だったと思われ.気がつくと周りの人が「大丈夫ですか」とか言ってるのが聞こえる.助け起こしてもらって (ありがとうごさいました),なんとかホームのベンチに座って休んでたがいっこうに良くならない.
そのうち駅員の人が来て,とりあえずエスカレータでコンコースに降りることになった.苦労してエスカレータに乗った瞬間までは覚えている.気がつくと,エスカレータの一番下で仰向けになってた(激ぉ.助け起こしてくれた駅の人は何も言ってなかったので,落ちたわけではないと思うが,何があったのか完全に謎.そのままコンコース階で休んだのち,なんとか帰宅.あ,一晩寝たらだいたい回復しました.まだ本調子じゃないけど.

で,その倒れてからの意識というのがなんかこう,セーフモードみたいな感じなんだよね.五感すべて最低ラインで動かしてますみたいな.前に倒れた時の blog に
前になったときは,目の前が真っ暗になったんですけど,今回は違うんですよ,見えるんですけど,間違えて低電圧で動かしてしまったイメージャの出力画像みたいな見え方なのが実に不思議な体験でした.なんなんだろうあれは.
と書いたんだが [2003-01-07],今回も視覚はそんな感じ.見え方が明らかに違う.いやーほんと,あれはなんだったんだろうと思うね.

ともかく,駅の人や周りの人にはマジで感謝です.セーフモードなのでほとんど顔が認識できなかったけどな….それにしても時期が時期だけに,はたから見たら呑みすぎたヨッパライにしか見えなかったんじゃないだろうか.と思うとちょっとくやしい(ぉ.1 滴も呑んでねーよ!!www

2005-12-22 [長年日記]

[misc] 有楽町

朝から仕事で有楽町へ.

とある要員として駆り出されたのだが,実はいなくてもよかった,ということが行ってみてわかった(激ぉ.まあ,ともかくフルに現場に貼りついてなくてもよくなったので,空き時間を利用して,東京国際フォーラムで開催されていた以下のメジャーイベントをちょっとのぞいてきました.

NTT グループコミュニケーション EXPO.Red Tacton とバーチャルヒューマノイドを触ってきますた (;´д`)ハァハァ さきがけライブ.すごい熱気! 特別展・アインシュタイン日本見聞録.どこか学祭の展示のような,小さいけどよくできた展示会.

[misc] 送別会

某送別会@火の音水の音.東京国際フォーラムから千代田線に乗るのに,日比谷駅まで歩いたところで二重橋前駅のほうが近かったことに気がついたorz 愚痴大会.本当に理不尽な話をたくさん聞いた.

[misc] ラーメンの海苔の食べ方

麺や玉子を巻いて食べるのが通らしい.へー. 私はいつもトッピングの葱とかを巻いて食べてました.なんとなく.

2005-12-23 [長年日記]

[space][misc] 日経・清水氏のコラムに思う

日経 NET EYE 清水氏のはやぶさミッションに関するコラムについて.
はやぶさネタはまだ自分の中で整理がついてないので抑えるようにしてたんだけど,このコラムについては一言書いておきたいので.宇宙開発に関しては全くの素人だが,素人なりに考えさせられるものがある記事だった.

これは「プロの視点」というタイトルのコラムで,今回の記事は「研究の失敗に寛容な風土はできるか」というもの. この記事が出た後,2ch のはやぶさ本スレ (このスレは学問板の中でも議論のレベルがとんでもなく高い) でも批判意見が続出した.同様の鋭い論評をジャーナリストの松浦氏が blog「松浦晋也の L/D」 (以下「L/D」) で公開し,そこにまたコメントやトラックバックが多数集結している. まあ私の言いたいことはことごとく松浦氏や他の人が代弁してくれているので,今更という感じもするが,声は多い方がいいかなってことで.

結論からいうと,清水氏のコラムはこれまでの科学報道特有の悪癖をわかりやすい形で象徴していると思う (「これまでの」と書いたのは,ここ 1 ヵ月で報道論調はずいぶん変わってきたなと思うからだ).悪癖というのは「成功/失敗の二元論」と「不十分な調査に基づいた認識の甘さ」だ.
日本の小惑星探査機「はやぶさ」による小惑星イトカワの探査ほど、成功したのか、失敗したのか分からないプロジェクトはない。イトカワに着陸成功と言ったかと思えば、小惑星の試料採取は失敗の可能性ありと言い、さらに地球への帰還は姿勢制御エンジンのトラブルで3年延期と発表、本当に戻ってくるのか定かでないままだ。
L/D にもあるが,「成功/失敗の二元論」の呪縛の見事な例だ.惑星探査に限らず,大きなプロジェクトというのは複数の要素技術が絡み合っている.個々の要素のそれぞれに成功/失敗がある.はやぶさの例で言えばイオンエンジン長時間稼働やイトカワへの着陸は成功の部類だし,ミネルバのロストやプロジェクタイル発射時の安全モード移行は (運の問題はあるにせよ) 失敗の部類だ.各要素ごとの目標基準はミッション開始時から明確に示されている.ちなみに「部類」と書いたのは,成功/失敗の判断は binary でなく連続的なものであり,しかも相対的なものだからだ.イトカワへの不時着などはその好例だ.まあそもそも,プロジェクトがまだ半分しか終わっていないのに,全体が成功だとか失敗だとか論じられるはずがない.
成功も失敗もあやふやにして逃げを打つようなプロジェクトの進め方は、科学技術への失敗に寛容な風土を築くという点ではマイナスではないか。
失敗を成功と言い繕っていないか
これはよく目にする意見ではあるが,一連の記者会見の記録を読む限り,JAXA の中の人は失敗は失敗としてきちんと認識しているように思う.うまくいかなかった部分は冷静に把握し,マスコミにも迅速にそれを伝えている.言い繕っているように見えるとすれば,それは受け手の側に各要素を要素として評価する土壌が足りないせいだと思う.
イトカワ到着で一応目標を達成と言っているが、飛行だけが目標と言うのではあまりに情けない。
飛行「だけ」が目標というのは,プロのライタとして勉強不足過ぎないか? 打ち上げ時から何度も,複数の要素目標が明言されている.はやぶさの公式サイトの表紙にもミッション達成表が載っている.
安い開発費では目標を達成できないというのであれば、失敗しないだけの開発資金を要求すればよかったではないか。
要求すれば開発資金が降って来るなんて世界がどこにあるというのか.マリー・アントワネットもびっくりだ.まあ,仮に資金が降って来るとしてだ,「失敗しないだけの開発資金」とはいくらなのか.見積り不可能じゃないのか.じゃあさらに百歩譲って 3 兆円と見積もられたとしよう (これはりそな銀行に投入された公的資金の額.現行のはやぶさ 230 機分).失敗しないために税金から 3 兆円かけさせてくださいと JAXA が発表したら,真っ先に叩くのはあなた方マスコミではないのか.
そういう矛盾を孕んだ無責任な発言という印象を受ける.
科学技術の研究開発には新発見やイノベーションにつながる発明、そして一つ一つの技術を組み合わせ、全体システムをつくりあげるような技術開発プロジェクトがある。前者は未知の世界の挑戦という性格があり、失敗なしに成果を挙げるのは至難の技である。一方、後者は着実にシステムをつくることが前提であり、出来上がったシステムが動かなかったり、目標を達成できなかったりすれば失敗であり、無駄な研究開発ということにもなる。

 つまり、前者では失敗は許容され、後者では失敗は許されないということになる。はやぶさは後者になるが、研究者が意図しているかどうかは別にして成否のあやふやな発表をみる限り、失敗の責任逃ればかりが前面に出ているような印象を与える。
「はやぶさは後者になるが」という認識には驚いた.ハード,ソフト,どちらをとっても新規開拓された技術の実証試験がこのミッションには詰まっている.仮に出来合いの (川口プロマネ曰く「off-the-shelf の」) 技術の組み合わせ衛星であったとしても,イトカワに向かうというだけで十二分に未知への挑戦である.
ついでに言えば,前者であっても「失敗が許容される」なんて甘いもんではない.
失敗してもそれを率直に認めずに取り繕ったり、失敗を恐れて低い目標を掲げるようになったりしては科学技術立国もありえない。見境なく研究費をばらまくような研究バブルは厳に戒めなければならないし、研究の管理や成果の評価はしっかりしなければならない。だが、志の高い研究には失敗しても研究費を惜しげもなく注ぎ込む度量も必要だ。総合科学技術会議は研究の善し悪しを見抜く力が一層求められる。
この結論は同意.しかしその例として引合に出して来たはやぶさミッションへの認識が低すぎるので,全体として見当違いな論調になってしまっている.

H2A 1 号機打ち上げの際に「どうなったら成功と言えるのでしょうか」と記者が質問したというエピソードを思い出す.成功か失敗かにすべてを押し込めようとする姿勢は思考停止のようにも見える.現実はそんな単純なものじゃない.
それから「リレーって何ですか」というかつての珍質問ほどではないにしても,「ハイテクと社会」の担当記者で東工大院出身の日経サイエンス元編集長にしては,あまりに事実誤認が多すぎる.速報記事でなく論説記事なんだから,調べる時間くらいはあるはずだ.
そもそもなんでそれほど成功か失敗かにこだわるのか.ジャーナリズムの本質は事実をありのままに伝えることだ.極論を言えば,到着した,着陸した,帰還が延期になった,そういう事実だけを淡々と伝えるのが本質で,それが成功とみなされるか失敗とみなされるかということを含め,一切の評価は意見であって事実ではない.論文で言えば「成功か失敗か」は考察の対象であって実験結果ではないのだ.そしてさらに極論すれば,そういう評価は当事者本人を含めた専門家,読者,そして清水氏のような論説委員がそれぞれ自ら下すべきものであって,JAXA に「成功か失敗かはっきりしろ」というのはまるで筋違いだと思う.そして清水氏にはぜひもう少し背景をきちんと調査・把握したうえで,成功か失敗かなんていう単純な評価軸でなく,深い論説を展開して頂ければと思うのである.

ついでに同じ文脈で話題になっている清水氏の別記事「アシモに月を探検させよう」についても触れておきたい. これも,結論は正論なのだが論拠が甘すぎるという同じパターンのように思う.
宇宙開発では事故のリスクのある有人活動より無人で進める価値のある計画も多いはずだ。米ロがたどった道をなぞるより、日本のロボット技術の進展を考えて、特色のある無人活動の将来像をまず描き、進める方が賢明とも言える。故障や燃料切れの衛星の回収、不具合のある機器の交換、燃料補給など、ロボットや無人システムで挑戦してもよさそうな課題・活動はある。
だれもが思いつく有人活動でしか、魅力を語ることができないのは宇宙関係者の発想の乏しさを示すものでしかない。
ロボットで無人探査を推進せよという意見はまったく同意見だ.無人探査はロボティクスに強い日本のお家芸にすべきだと前から思っている.
だが,JAXA が有人ばかりを志向しているというのは完全に誤解で,むしろ JAXA はこれまで無人寄りであった.逆に有人ミッションは NASA のスペースシャトルに乗せてもらっている程度だ.
ホンダが開発した「アシモ」のような人型ロボットで月や火星を探検させるのもいい。
日本ではアシモのような人型ロボットの人気が高く、タレント並みのもてはやされ方をしている。宇宙服を着た飛行士の姿をモデルにつくられた人型ロボットが宇宙で活躍しても違和感はないはずだ。
アシモが月面を歩く光景が絵として面白いのはわかるが,なぜ人型にこだわるのか.二足歩行ロボットは地球重力を補償するようにがちがちにチューニングされているから,行ったこともない天体上での歩行に合わせるのは至難の技だ.そもそも人型ロボットは人間のいる環境で動きやすいように,また人間とのインタラクションをスムーズにするために,人型をしているのであって,人間のいない宇宙 (しかも大変な不整地!!) なんだからキャタピラかなんかで移動すればいい.
また,宇宙は民生品のほとんど動かない劣悪な環境だということを忘れないで頂きたい.太陽側は 100℃以上,陰側は零下数十℃,大量の宇宙線が降り注ぐ環境下で動くには,現在の二足歩行ロボットの延長では厳しすぎる.

そして,はやぶさをはじめとする探査機達はみな紛れもない自律ロボットだということを最後に言いたい.人型でないとロボットでないと思っている人はけっこう多いのだが,センサとアクチュエータを持ち,自律的に外界と相互作用すればもうそれはロボットだと私は考える.たくさんの自律ロボットがとっくの昔から,既に太陽系各地で探検をしているのだ.

結局,的川先生言うところの「(報道における) 現場と上の温度差」が如実に現れた例といえる.私自身ははやぶさミッション擁護寄りなので,過度に批判的になっている部分はあるかも知れないが,それでも事実誤認と見当違いの議論は,「プロの視点」記事としてはふさわしくないと考えている.どちらの記事も結論はまあ正論ではあるのだから,その論拠はもう少ししっかりしてほしいと思う次第だ.

[misc] 自戒

…とか,なんかすげーえらそうに語ってしまったが(激ぉ,まあ私自身,せっかちな人間なせいもあって「で,要するに何なの?」的なことを言ってしまうことが多い.だから上の文章は自戒もこめていたりする.反省.


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