VMware Tips

VMware 3.x の覚書です.あまり内容はありません.

私の環境は,Host: Windows 2000 Professional / Windows XP Home Edition,Guest: FreeBSD 4.4-RELEASE というちょっと特殊な状況なので,あまり他の方の環境に対して貢献できるかわかりません.

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Guest OS (PC-UNIX) から Host OS (Windows) 上の Acrobat Distiller にアクセスして簡単に PDF を作る

UNIX で PDF ファイルを作成するのはなかなか難しいです.TeX で作成した DVI ファイルならば dvipdfm(x) でずいぶん便利になりましたが,どうも私の環境は GhostScript が古いせいで,グラデーションが変になることがあります (泣).DVI ファイル以外はもうお手上げです.しょうがなく Windows に入れた Adobe Acrobat Distiller を使っていました.でも,いくら Samba があるとはいえ,いちいち Windows 環境に戻って DIstiller を起動し,ファイルを読ませるのはなかなか面倒です (w

しかし,この方法を使うと,UNIX 環境から直接 Distiller にファイルを送ってやることができます.種明かしをすると,Distiller をネットワークプリンタとみなしてやるということです.ユニマガ 2001.3 に載っていました.

まず,Windows のほうでは,Distiller のプリンタ名を確認し,場合によっては好きな名前に変更します.全角文字やスペースなどが入らない名前にして下さい (以下,Distiller という名前とします).

次に,Windows の「コントロールパネル」-「アプリケーションの追加と削除」-「Windows コンポーネントの追加と削除」を開き,「そのほかのネットワークファイルと印刷サービス」の中の「UNIX 用印刷サービス」にチェックを入れて,インストールします.

それから,Windows の「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」で「TCP/IP Printer Server」を見付け,「手動」を「自動」にします.Windows の設定はこれで終り (管理ツールなんて始めてさわった…).

PC-UNIX では,/etc/printcap (あるいはそれ相当のプリンタ設定ファイル) に以下のように書きます.

dist|Adobe Acrobat Distiller 4.0 (on W2K):\
        :lp=:rm=192.168.0.1:rp=Distiller:\
        :sd=/var/spool/output/dist
dist は UNIX でのプリンタ名です (適当につけます).rm にはホスト OS の IP アドレスを書きます.rp には Windows のほうで設定したプリンタ名を書きます.また,/var/spool/output/dist も mkdir で作っておきます.OS によっては,多少書式が違うと思いますので注意して下さい.これは *BSD の例です.

lpd をスタートさせ,lpc で dist を up して restart すれば,完了です.

% lpr -Pdist hoge.ps
とすると,Windows のほうで Distiller が hoge.pdf を作ってくれます (挙動は Distiller の設定によります.私の場合は,ファイルの保存先を訊いてきます).

[030904] 追記.久々に使ってみたらなぜかできなくなっていたので,Distiller のプロパティの「ポート」に「C:\Documents and Settings\All Users\デスクトップ\*.pdf」というのがあったので,チェックを入れてみました.そうしたら,UNIX 側で lpr すると勝手にデスクトップに PDF ファイルができるようになりました.

[030912] 追記.巨大なファイルの場合,「lpr: copy file is too large」と出ることがあります.この場合,FreeBSD QandA 773 が参考になります.printcap に mx#0 を追加して下さい.

Guest OS から NAT 越しで外部ネットワークにアクセスするための設定

とりあえずネットワークは VMware NAT を選んでおきます.

Windows の「マイネットワーク」を右クリックして「プロパティ」を選ぶと「ネットワークとダイヤルアップ接続」が出て来ます.その中の VMware NAT (本当は何だか長い名前) の「プロパティ」から,TCP/IP 周りを設定していきます.IP アドレスはここでは 192.168.0.1,サブネットマスクは 255.255.255.0 とします.ゲートウェイは設定しなくても大丈夫です.DNS サーバは,Host OS の使っている DNS サーバを指定しておけば大丈夫.

同じく,「ネットワークとダイヤルアップ接続」の「ローカルエリア接続」(他の名前もあると思いますが,要するに Host が普段ネットワーク接続として使っているやつ) の「プロパティ」の「共有」タブを開けます.「この接続でインターネット接続の共有を使用可能にする」をチェックし,プルダウンメニューから VMware NAT を選んでおきます.設定し終ったら ipconfig /all で確認.

PC-UNIX のほうは,/etc/hosts や /etc/resolv.conf や /etc/rc.conf などを設定しておきます./etc/resolv.conf は,nameserver として,Host OS の IP アドレスと Host OS から見た DNS サーバの IP アドレスを書いておきます (何かこの辺は違うきもするが,動いているからまあいいか)

互いに IP を指定して ping が通るか,マシン名を指定して ping できるかなどで確認.sshd を動かして,ログインし合ったりできればほぼ問題ないはず.ただし,厳しいファイアウォールの中にいると,Guest OS から NAT の外へアクセスすることは難しいようです.また,ホストからゲストへ ping が通るが,ゲストからホストへ通らない場合,ホストのセキュリティソフトを疑ってみましょう.192.168.0.2 からの ping をすべて打ち返していたりします.

憶測で書いているので,なんか抜かしてる気もします.すいません.

VMware NAT が落ちたらどうするか?

ifconfig の down と up でたいてい回復します.

Guest OS のファイルを Host OS で扱う (Samba サーバの構築)

まず,Guest に Samba を入れます (w.そして smb.conf を普通に設定します.workgroup に Windows 上で使われているワークグループ名,hosts arrow に Host OS と Guest OS の IP アドレスやマシン名をひとしきり書き連ねます.

smbpasswd -a ユーザ名でパスワードを決めます.Windows と同じにしておくと楽は楽です.

鯆を

# nmbd -D
# smbd -D
で起動します.ps で起動しているか確かめます.起動してない場合,ここまでのプロセスに問題がある場合が多いです.

Windows のアドレスバーに「\\マシン名」と打ち込んで,中が見えたら成功です.「ネットワークドライブの割り当て」を行っておくと,「マイコンピュータ」からアクセスできて便利.


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